U-フレットとか楽器.meなどを見て弾き語り配信してる人を聞いてきになること

弾き語り配信では U-フレットとか楽器.meとかを見ながら演奏する方多いですよね。便利で良いと思いますが、聞いていて違和感を感じるところを見るとだいたいU-FRETとか楽器.meの書き方に問題があるのが多いです。その中でよくあるのの一つについて解説したいと思います。内容が難しくて結局どうしていいか分からないという方は真ん中辺で書いてある私がよく使う弾き方をお勧めしたいと思います。

 

色々な曲に使われる進行なのですが、弾き語り配信でよく聞くつじあやのさんの「風になる」を例にとってみていきたいと思います。歌詞で言うと「変ーえてーやるー」とかのところです。ではまず U-フレットでどう書かれてるか見てみましょう。

 

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実際には最後のGはベース音がBに行ってるのでG/Bですかね。楽器.meではそうなってました。

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A#dimというのが両者で押さえ方が違いますが、もちろんコード自体はどちらも間違いはありません。ではなにが問題かというとですね。まず U-フレットの方の最後を本来のG/Bにしてタブ譜付きで五線譜にしてみます。

 

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実はこの4つのコードの部分、つじあやのさんのMusic Videoでは終わりの方のウクレレとベースだけになる部分ではGだけになっています。この進行は実際Gだけでもいいけど色つけとこうみたいなところがあります。いずれにしてもここで重要なのは下記の部分です。

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弾いてみればわかると思いますが、この声部の進行がキモであってそれ以外はいらなかったりもします。しかしこれだけではそれまでコードで4~6音程度鳴らしてたのに寂しいぞってことで他の音もつけてみましょう。選択肢はいくつか考えられるでしょうが、私は下記のように弾くことが多いです。最初に書いたように、どう弾いたらいいか分からない人はとりあえずこれをやっとくといいと思います

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AmがF/Aってコード変わってるやんけという声も聞こえますが、今回は詳しく説明しませんが、まあどっちでもいいです。重要なのは先程の2音の流れなのでそれを邪魔しなければいいです。改めて確認してほしいのですが、U-フレットと楽器.meに書いてある弾き方はどちらもこの2音の流れがありません。あった方がずっと本来のこのコード進行の意図に沿っていますよね。

 

さてこの進行は他にも本当にたくさんの曲に使われているのですが、本当にこの2音だけしかなってないことも多いのです。ところがU-フレットとか楽器.meではそれをコード表記しなくてはいけないために余分な音が入ってしまうことになったりします。

 

山口百恵の「プレイバック Part2」をU-フレットと楽器.meで見てみましょう。

 

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コード表記すために、実際にはなっていない音を含めてしまうため、このような違いが生まれてしまいます。特に前者ではAm7のEの音が気になりますし、後者ではB♭mのA♭の音が気になりますねー。却って斬新に聞こえる場合もあるかもれませんが、わざとやっているのと、知らずにそうなってしまうのではだいぶ違いますよね。 

 

ちょっと難しかったかもしれませんが、ここをうまくできたら随分演奏もよくなると思うし。理論的な理解もステップアップすると思うのであれこれ考えてみてください。